製作技術講習会準備、コイルのデペント

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コイルの足切りが終わったら次は「デペント」です。

デペントとは、これです。

IMG_3127.jpegコイルは被覆で絶縁されています。基板にハンダ付けする足の部分は被覆を剥いでおく必要があります。

最初は100Wのコテで強制的に被覆を溶かして予備ハンダしたのですが、かなりの確率で他の部分の被覆も溶かしてしまい歩留まりが悪かったです。

次はルーターで足の部分を削っていました。これが一番間違いが無いけど手間がかかります。

そういうわけで溶かしてやる方法になりました。

現在はこんな感じでやってます。

IMG_3125.jpeg手袋してますが、大量に付いちゃうと手袋も溶けます。

水のペットボトルの蓋に小分けにして使っています。いつも飲んでるクリスタルガイザーのエコボトルのキャップが背が低くてちょうど良い感じですね。

最初は10本の竹ひごを横1列に並べただけのものを乾燥台として使っていました。

こんな感じでコイルがちょうどはまる太さでした。

IMG_3128.jpeg1.片側の足をデペント液に浸す→2.乾燥台で30秒ほど放置→3.液と溶けた皮膜を拭い取る→4.反対側の足をデペント液に浸す→5.乾燥台で30秒ほど放置→6.液と溶けた皮膜を拭い取る

この手順で進めていくわけですが、2.と5.を乾燥台で使います。

しかし、余程集中してないとどこまでやったかわからなくなってしまいます。

デペンド済みの足をもう一度やったりはまだ良いんですが、デペンドせずに終わったつもりになっていて、予備ハンダの時ハンダが乗らずに気がつくと言ったことがしばしば。

メモ帳にどこまでやったかメモを取りながらやっていたこともありましたが、ピンセットと鉛筆を持ち替えるのも案外面倒くさいんです。

2.の乾燥は 一番奥の棒にさし、3.で拭き取ったコイルを真ん中の棒に刺す。

ここで、塗った側が上になるように上下にひっくり返します。

その後デペンドして 5.の乾燥は一番手前の棒に刺す。

と、流れに応じて刺す棒の場所を変えるようにしました。

ひっくり返した後同じ棒に刺さずに別の棒があれば完璧ですが、もうスペース的に厳しいです。

3列バージョンは今回が初めてだったけど、デペンド忘れは無かったです。

ただ、コイルを落としてデペント液にぽっちゃん!事件が発生。

IMG_3126.jpegこうなるとこのコイルは使えません。

デペントが無事に終わったら、足に予備ハンダをします。

バネ付きのラジペンに刺すと良い感じで保持してくれます。

IMG_3129.jpegハンダが終わったコイルを手でつかんで外すのですがこれまた熱い!

で、指にマステを貼って熱さ対策。

IMG_3130.jpegこれが一番やりやすいです。

デュプレクサー20個分のコイルの足切りからデペント、予備ハンダでだいたい6時間位かかるかな?

人件費なんか考えたら完成品を 5,000円でなんて到底売れません。メーカ品が1万円以上するのは納得ですね。

これもクラブの予算を稼ぐためです。頑張ります!

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さかしん


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このページは、さかしんが2022年8月24日 13:14に書いたブログ記事です。

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