高松オリーブハムクラブに所属している、アンテナ製作の得意なOMさんが、クラブ員がSOTAで山に行くのを見ていて、特別に2エレの八木アンテナを設計されました。
既製品の金属素材を使い、3Dプリンタでプラスティックパーツを印刷して部品調達までして頂きました。
実は、2月8日には大串半島のいつもの広場でテストをしていたのですが、少々エレメントの長さが足りなかったようです。調整したパーツが完成したそうで、急遽クラブメンバーのテスト要員が集まって製作会の開催です。
開催場所は以前DUP50の製作会を開いたこともある、香西港近くの公園にて。しかし、その時とは違って強風が吹きすさび極寒の地となっていた。駐車場の脇に何やら作業事務所の残骸があったので、風よけに使わせてもらおうと言うことになりました。
しかし、いつの間にか内部もしっかり使わせてもらい、ILN局にコーヒーを淹れていただきました。
さて、作業の手始めはエレメントのパーツにブームを差し込む部分。
ここにヤスリをかけてスムーズにブームの抜き差しができるようにします。
今回はマッチングの取り方の勉強会も兼ねています。まず、私の分で実験です。本来はコイルを付けてマッチングを取るんですが、先に単なるダイポールだとどうなるか?を体験します。
直接繋いだ、本当のダイポールですね。
電波が上に向かって飛ぶようにセットしています。横に飛ばすと建物に反射した電波が戻ってきて、正確に計測できないためです。上に飛ばせば邪魔な反射はないって事ですね。
NANO VNAで計測し、インピーダンスをパソコンのスミスチャートでプロットして、マッチングを取る計画を練ります。
次に直列にコイルを入れてスミスチャートでチェックし、移動した点からさらに並列にコイルを入れて狙った場所へインピーダンスを持って行きます。
コイルは事前に調査した結果で用意していただ来てましたから、今回はハンダ付けしてコイルの間隔を開いて調整するだけ・・・それでも少々面倒なのですがね。
計測器だけではイメージが付きにくい素人集団の受講者ですから、IC-705に繋いで10W出力でリグ内蔵SWR計の様子を見てみます。
バッチリですね。
これで、移動先で手早く設営が出来ます。
BNCコネクタ付きケーブルは、面倒くさかったのでモノタロウで注文。3月上旬には届くようなので、届いたらテスト運用に行こう。
今回の製作会は寒い中でしたが、小屋があって助かりました。ILNさんに入れて頂いた、暖かい飲み物でも安らぎを得られました。自分が持って行ったカセットガス利用のストーブも少しは役に立ったようで良かった。
また、色々なものの製作会を開けたら嬉しいですね。
設計・指導をして頂いたJA5OJFさん、ありがとうございました。
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